日本の建築を知るために
日本の建築について理解を深めるためには、基本的な事柄や概念を押さえておきたい。 私見では、中世社寺建築の在り方を基準にすると理解しやすいように思われる。 基壇を築いて柱を立て、組み物を用いて深い軒の屋根を支える構造が素直に表されており、 技術面を中心に建築表現が組み立てられているからである。建築の中では、構造や形式あるいは様式といった造形的要素や、 工匠組織や庇護者、生産体制に関わる社会的要素、 文化輸入や都市建設で顕著となる政治的要素が、分かち難く入り組んでいる。 その有様を、一つ一つ確認していくことが、建築を知ることに繋がるだろう。 本サイトでは、形式あるいは様式から建築例を探すことよりも、 実作品に関する知識を集積して考察を深めることを指向している。
日本では、建築技術が長い間、官僚機構の中で培われてきた。 このことは、建築語彙の形成との関連を予想させる。 また、符牒のように短縮された言葉で会話が成立していたり、 書誌情報が流布しない問題にも影響しているのではないだろうか。
全般的に、日本では修理報告を主体に、造形面の研究が進んでいる。 民家が一つの研究領域として確立していることも特徴的である。 (02 Jun. 2002)
近代における日本の建築の位置について
現在、建築に関して、日本は世界的な情報発信源の一つとなっているが、欧米では日本の固有性を、殊に伝統的な造形との繋がりに求め、素材感や繊細さに見い出す傾向がある。また一方で、日本の創造性が近代建築の方向に重なることにも注意すべきである。大胆に省略された象徴的な形態、平明均質な構造体自体による表現、先端技術の適用は、両者に共通する。 (03 apr. 2003)
| 分類 | 建物 | 事柄 | |
| 神社 | 伊勢神宮 | 式年造替 | |
| 出雲大社 | 大社造 | ||
| 仁科神明宮 | 神明造 | ||
| 住吉大社 | 住吉造 | ||
| 飛鳥 | 飛鳥寺 | 伽藍配置 | |
| 法隆寺 | 若草伽藍 | (建物は現存せず) | |
| 西院伽藍 | |||
| 金堂 | |||
| 五重塔 | |||
| 中門 | |||
| 条里 | 藤原京 | 地割 | |
| 平城京 | 条里制 | ||
| 長岡京 | |||
| 平安京 | |||
| 様式 | 薬師寺 | 官寺 | |
| 興福寺 | 氏寺 | ||
| 興福寺 | 北円堂 | 和様 | |
| 興福寺 | 三重塔 | ||
| 東大寺 | 法華堂 | ||
| 東大寺 | 大仏殿 | 大仏様 | |
| 東大寺 | 南大門 | ||
| 唐招提寺 | 講堂 | ||
| 中世社寺 | 室生寺 | 礼堂 | 孫庇 |
| 平等院 | 鳳凰堂 | 阿弥陀堂 | |
| 中尊寺 | 金色堂 | ||
| 当麻寺 | 本堂 | 内陣−外陣 | |
| 宇佐八幡宮 | 八幡造 | ||
| 日吉大社 | 日吉造 | ||
| 禅宗 | 円覚寺 | ||
| 南禅寺 | 禅宗様 | ||
| 鶴林寺 | 折衷様 | ||
| 書院 | 東三条殿 | 寝殿造 | |
| 銀閣寺 | 東求堂 | 書院造 | |
| 園城寺 | 光浄院 | ||
| 大徳寺 | 龍吟庵 | ||
| 大徳寺 | 大仙院 | ||
| 妙喜庵 | 待庵 | 茶室/数寄屋 | |
| 城郭 | 日置荘 | (遺跡) | 方形居館 |
| 阿津賀志山 | (遺跡) | 防塁型城郭 | |
| 千早・赤坂城塞群 | 高山系山城 | ||
| 郡山城 | (安芸) | 根小屋型山城 | |
| 荒滝山城 | 畝状竪堀群 | ||
| 安土城 | 織豊系縄張り | ||
| 肥前名護屋城 | |||
| 二条城 | 近世大工組織 | ||
| 霊廟 | 豊国廟 | ||
| 日光東照宮 | 陽明門 | ||
| 民家 | 旧臼井家住宅 | (奈良県立民族博物館) | 町家 |
| 旧大戸家住宅 | (旧白川村) | 農家 | |