☆ さん、こんにちは。 「西洋美術のテスト」というのは大学の教養科目の試験でしょうか。 もしそうだとしても、このコメントが「間に合う」かどうか?
キリスト教聖堂の変異は幅広く、ビザンチンから東方教会での発展もあれば、現代のキリスト教聖堂もあります。地方毎、時代毎に装飾や工法を含め形態が変異するので、一定の形式にはめるのは難しく感じますが、古代ギリシア神殿と比較するのなら、いわゆる「バシリカ形式」を取り上げるのが適当でしょう。周囲を独立円柱列で囲った古代ギリシアの「周廊式」に比べてとは、平面形式が違っていて説明しやすいでしょう。
ギリシア-キリスト教双方の宗教建築に、円形平面のものがありますが、キリスト教聖堂の「集中形式」は中心部にドームを頂くことを想定しているところが決定的に違います。ドーム工法は、古代ローマで開発・発展したもので、ギリシア神殿には見られません。 (ただ、古代ギリシアの廟墓建造物トロス Tholos は、先端を尖らせますがドーム状です。)
興味深いことに、現在残っている古代ギリシア神殿の中に、改造された上で、キリスト教聖堂として使用されてきたものがあります。形態的特徴を問題とせずに建物が利用されているので、ここに「違い」を探すのは無意味でしょう。私の知る例では、S. Nicola in Carcere, Roma; Duomo, Siracusa (It.) があります。太いドーリス式の独立円柱の間に壁を積み上げ、外壁を造っていて、なかなかの迫力です。
「違い」を見つけることも必要なのですが、文化を付き合せてみて、そこに共通項を見つける作業の方が滋味深い気がします。 |